HIVの感染
現在、HIVの感染経路で最も多いのが性行為(セックス)による感染です。
性行為(セックス)による感染は、HIV感染経路の70~80%を占めていると言われています。
HIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)は、感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳、唾液、汗、尿などの体液中に存在しています。
しかし、唾液や尿、汗に含まれているHIVウイルスは極めて微量であるため、他の人への感染は起こらないと考えられています。
HIVウイルスは、感染者の血液、精液、膣分泌液に多く含まれています。
そのため、感染者の精液や膣分泌液が粘膜や傷口に伝播しやすい性行為(セックス)が、最も多い感染源になっています。
血液を介した感染では、注射器の使い回しや輸血用血液などがあります。
母乳による感染は、授乳によって母親から赤ちゃんへと感染するケースが主ですが、母親にHIV感染が予め確認できている場合には、母乳を与えないなどして感染を防ぐ対策が取られています。
母親が妊娠中に感染している場合には、赤ちゃんへの胎内感染や産道感染を起こす可能性があるため、抗HIV薬の服用や点滴によって赤ちゃんへの感染を防ぐ措置が取られています。