HIVの薬
現在は、様々な抗HIV薬の研究が進み、HIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しても、エイズの発症を抑える事が可能になっています。
しかし、抗HIV薬によって体内のHIVウイルスを完全に消滅するまでには至っていません。
今から何年も前は、HIV感染は死に至る恐ろしい病気だと言われていましたが、現在は、生涯つきあっていく病気になりつつあります。
しかし、厚生労働省のエイズ動向委員会では、危機感が低下した事などから、世間の関心が薄れている事に警鐘を鳴らしています。
日本国内のHIV新規感染者とエイズ新規感染者は、今もなお年々増加傾向にあり、これは世界的傾向でもありますが、国内でHIV感染の検査を受けていない人(潜在感染者)は、まだ数多くいるのではないかと考えられています。
HIV新規感染者の70%は、20~30代以下の若者が占めており、今後の若者への蔓延や低年齢化が危惧されています。